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- 担当医より患者様へ
私自身の専門領域は生殖・内分泌(一般不妊治療・高度補助生殖医療・内分泌代謝)と女性ヘルスケア(更年期、子宮内膜症、PMS・PMDD、LGBTQ、婦人科形成術、スポーツ医学)ですが、妊婦健診、分娩介助(吸引分娩・鉗子分娩)、無痛分娩、胎児スクリーニング、遺伝相談、流産手術(MVA法)、子宮鏡下手術、子宮がん検診も行っています。
今現在の症状だけなく、先々に起こりうる可能性や数年先の事を予測したうえで、最良の治療を選択するよう心掛けています。
精密検査の結果、高度の異常が認められる場合には高次医療施設と連携して治療を行います。
副院長 下田 隆仁
不妊治療について
これまでに高度生殖補助医療(体外受精、顕微授精)を北里大学産婦人科家族計画外来とウィメンズクリニックふじみ野(埼玉)にて従事し、延べ4000周期以上の治療に携わって参りました。現在も前述の施設で診療を行っており、最新の知見をup dateしています。
当院は令和3年8月に日本産科婦人科学会・登録小委員会の審査を経て、体外受精・顕微授精が行える認可施設となりました。一般不妊治療(タイミング法、人工授精)、女性不妊検査(子宮鏡検査、卵管検査等)、男性不妊検査(精子正常形態率、精子SMI値測定、精子DFI検査)、不育症検査も引き続き行って参ります。
令和4年4月からは不妊治療は高度生殖を含めて保険適応になります。
患者様の病状と心に寄り添った医療を提供しておりますので、是非私達に治療をお任せ下さい。
女性ヘルスケア領域について
女性ヘルスケア領域では更年期、子宮内膜症、PMS・PMDD、LGBTQ、婦人科形成術、スポーツ医学の診察を行っています。ホルモン採血(院内で40分程度で即日解析)、子宮卵巣超音波検査、子宮鏡検査を行い、検査データからの正確な診断を行っています。
LGBTQ(FTM、MTF)の患者様のホルモン検査や治療も当院で可能です。
北里大学病院婦人科にも私の専門外来を開設しておりますので、更なる精査が必要な場合は同院と連携して精査・治療を行います。
(※子宮内膜症の腹腔鏡下手術や骨密度や骨代謝マーカーの測定など)
近隣の高次医療施設への紹介・治療を希望される場合にも、正確なデータに基づいた紹介状の作成を行っています。
北里大学病院の専門外来
北里大学病院ホームページ(外部サイト)
北里大学病院の専門外来は第1.3金曜日午前となります。
生殖・内分泌、子宮内膜症、子宮奇形手術、女性ヘルスケアを主に担当しています。
(紹介状持参または事前予約制です)
周産期領域について
周産期領域では北里大学病院産婦人科、JCHO相模野病院、北里メディカルセンターにて1500症例以上の分娩介助(吸引分娩、鉗子分娩を含む)、400件以上の帝王切開術を執刀して参りました。また同院にて無痛分娩(硬膜外鎮痛法、脊髄くも膜下麻酔)の治療や急変対応時のトレーニングも受けております。
なぜ和痛分娩が良いのか?高次医療施設の経験と併せて思うこと
当院が半世紀に渡り、和痛分娩を推奨する理由として、頸管熟化作用が自然分娩や硬膜外麻酔(単独法)よりも優れており、分娩進行の速さと痛みの軽減を期待できるためです。
※痛みの時間が短く、痛みは自然分娩の1/3程度、促進剤の使用量は1/4程度です。
分娩進行がスムーズであるにも関わらず和痛分娩法が普及していないのは、この方法が多くの施設に普及する前に無痛分娩(硬膜外麻酔法)が欧米から導入され、日本に一気に広まった歴史があるからです。和痛分娩法自体を経験したことがない(または見たことがない)産婦人科医、助産師が殆どです。和痛分娩は分娩進行の適切なタイミングで頸管熟化作用のある薬剤と痛みを緩和する薬剤を筋肉注射していく分娩方法です。分娩の進行によって薬剤投与のタイミングは異なるため、蓄積したデータと経験が必要な方法です。
当院では開院以来、2万5千件分娩実績があり、帝王切開以外のすべての症例で和痛分娩をベースとしてお産を行っております。
分娩進行がスムーズであるため、帝王切開率も低いことも特徴です。厚生労働省調べによる1次施設(当院のようなクリニック)での帝王切開率は10%とされておりますが、当院で帝王切開となる症例は毎年3-4%以下です。
※頸管熟化不全に伴う分娩停止になる症例は殆どありません。
帝王切開の適応は骨盤位や児頭骨盤不均衡、胎児機能不全、子宮手術後などです。
自然分娩の痛みは御承知のとおり壮絶であり、産後の体力を物凄く消耗します。
一方、硬膜外麻酔(単独法)は痛みを感じない事がメリットですが、分娩自体のいきみを取ってしまうリスクがあり、促進剤使用量の増加や、児頭下降が不良の場合の帝王切開の増加、児頭の回旋異常、高い位置からの機械分娩は産道裂傷と伴うリスクもあります。
高次医療施設であっても、これらのリスクは存在しており、硬膜外麻酔(単独法)のデメリットである頸管熟化が悪い事と促進剤使用の増加を軽減したいと常々感じておりました。
痛みに不安な方の対処、和痛+無痛によるスムーズなお産
当院で無痛分娩を希望される場合は、前述の硬膜外麻酔(単独法)のデメリットを軽減するため、従来の和痛分娩法をベースとして、硬膜外鎮痛法を併用する形を推奨しております。(和痛分娩をベースとすることで頸管熟化作用と、促進剤使用量の軽減が期待でるため、分娩進行もスムーズです。痛みは硬膜外麻酔の作用により無痛となります。)
※上記理由から、当院では硬膜外麻酔(単独法)は推奨しておりません。
当院への思い
私自身が当院で生まれ、幼少期より茅ケ崎で過ごしました。当院のロゴマークは小学3年生の頃、私が家族と考えたマークで、非常に親しみをもっています。
患者様の病態に沿った丁寧な説明と診療を心がけておりますので、ご不明点がありましたらお気軽にご相談ください。