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人工授精(AIH)とは
排卵日前日または当日に、調整した精子を細い管を用いて女性の体内に直接注入する方法です。受精から妊娠までは自然妊娠と同じ流れになります。基本的には自然の排卵周期に合わせて治療を行いますが、卵胞発育や排卵が自然に起こりにくい方は卵巣刺激や排卵誘発剤を使用することもあります。
治療成績
患者様の年齢や不妊原因、精子の状態によって異なりますが妊娠率は5~15%と報告されています。統計的には4~6回目までの人工授精で妊娠される方が多いため、それ以降は体外受精ヘのステップアップを含めてお話をさせていただきます。
人工授精が対象となる方
①精子の数、運動性がやや低い方
②ヒューナーテストの結果が不良な方
③夫婦生活(性交)がうまくとれない方
④タイミング療法で妊娠成立しなかった方
⑤医師が必要と判断した方
当院で行っている人工授精について
人工授精では精子を注入する部位によって方法が異なり、当院では2つの方法を行っております。
①子宮内人工授精法(IUI)
②卵胞内人工授精法(DIFI)
人工授精(AIH)の流れ
人工授精のリスク
①複数の卵胞が発育した場合には、卵巣過剰刺激症候群や多胎妊娠になる可能性がある
②複数回実施しても妊娠に至らない場合があります
③ごく稀に子宮内に炎症を起こすことがあります
④使用する培養液等によりアレルギー反応を起こすことがあります
⑤自然妊娠に近い方法のため出生児の先天異常の頻度は自然妊娠と差はないと考えられます
人工授精の費用
人工授精の価格表はこちら。
- 子宮内人工授精法(IUI)
排卵日前後に調整した精子を子宮内に注入します(図左) - 卵胞内人工授精法(DIFI)
排卵が起こる前に卵胞内に調整した精子を注入します(図右)
※DIFIでは細く長い針を子宮に刺すため稀に感染症等が起こる可能性があります
※精子を注入する前に局所麻酔を行います